平賀内科クリニック

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平賀内科クリニック

当院では新型コロナウイルス感染症の対応として下記を行っております。

  • ・スタッフ全員のマスク着用
  • ・患者様全員のマスク着用のお願い(症状が無い方もマスクを着用していただきます)
  • ・患者柾受付時の手指のアルコール消毒
  • ・受付での体温測定
  • ・ドア、机、椅子などの定期的なアルコール消毒
  • ・定期的な室内の換気
  • ・診察ごとの手指消毒、聴診器の消毒
  • ・空気清浄機の設置

※以前より、当院は感染予防に取り組んだ診療を行っておりますが、患者様により安心しご来院いただくために徹底しております。

肺炎球菌ワクチンについて

当院では肺炎球菌ワクチンを実施しております。肺炎球菌ワクチンは現在2種類あり、それぞれ特徴が異なり、接種料金も異なります。
詳しくは医師またはスタッフにご相談ください。

以下の方にお勧めいたしております。

  • 1.脾臓機能不全の方(鎌状赤血球疾患など)
  • 2.心・呼吸器の慢性疾患、腎不全、肝機能障害、糖尿病、慢性髄液 漏等の基礎疾患のある方
  • 3.高齢者
  • 4.免疫抑制作用を有する治療が予定されている方で、治療開始まで少なくとも10日以上の余裕のある方

※健康保険の適応は摘脾(脾臓の摘出)手術を受けられた方のみ(2歳以上)です。

以下の方はワクチンの接種ができませんので、あらかじめご確認ください。

  • ・ワクチン接種で具合の悪くなったことのある方。

その他詳しくは看護職員におたずねください。
御希望の方には肺炎球菌ワクチンに付いてのパンフレットを差し上げます。

食道炎

食道炎
  • ・胸のあたりが焼けるような不快感
  • ・酸っぱい液体がこみ上げゲップが出る
  • ・胸が締め付けられるような痛み
  • ・咳やのどの違和感、声が枯れる

これらの症状は酸逆流症状といいます。
そして、食道を内視鏡で見たとき、胃酸のために食道粘膜がただれ、炎症がある場合は「逆流性食道炎」と診断されます。

粘膜の炎症を伴わない非びらん性胃食道逆流症(NERD)というタイプもあります。

この症状は、食道を逆流から守る仕組みが弱まるか、胃酸が増えすぎることで、胃液や胃の内容物が逆流し、食道の中にしばらくとどまることで起こります。

原因

  • ・食べ過ぎ
  • ・早食い
  • ・高脂肪食、アルコール、喫煙
  • ・食べてすぐに寝っ転がる

治療

治療の中心は胃酸分泌をしっかりと抑える薬を使用します。 症状がなくなってご自身で勝手に服用をやめてしまうと、ほとんどの人はすぐに再発してしまいます。
逆流性食道炎の治療では、医師の指示にしたがってきちんと薬を飲み続け、炎症を完全に治し、維持することが大切です。

長引く咳

長引く咳

長引く咳の原因の多くは、風邪を引いた後の咳です。これを感冒後咳嗽といいます。長引く方は2ヵ月も続くことがあります。当初は痰もあることが多いですが、次第に良くなっていきます。

次に多いのが、咳喘息(せきぜんそく)で、こちらはアレルギーによる咳です。基本的には気管支喘息と同じで、症状が咳だけのものを指します。
風邪を契機に症状が出やすいので、最初は風邪だったのに、途中から咳喘息に切り替わっていることもあります。基本的には痰の少ない咳で、夜間に多く出ます。

この2つの病気以外は頻度が少なくなります。副鼻腔炎(蓄膿症)のある方では咳が多くなります(副鼻腔気管支症候群)。この場合は、黄色痰が多くみられます。

胃酸の逆流(逆流性食道炎)から起こる咳も知られています。欧米では多いようですが、日本ではそれ程多い印象はありません。胸やけがする、起床時に口の中が苦いといった症状があれば、逆流性食道炎の存在を疑います。胃酸分泌を抑える薬で治療します。

喉のイガイガ感から咳払いをする喉頭異常感症も比較的多くいらっしゃいます。

ちょっとした刺激で咳が出てしまう咳過敏性症候群、お薬による咳もあります。

発作性に激しい咳が出る場合は、成人でも百日咳と診断されることがあります。

この他に、やっぱり見落としてはいけないのが、肺癌、結核とその類縁疾患である非結核性抗酸菌症、間質性肺疾患でしょう。ともに怖い病気ですので、少しでも違和感を感じた場合は、診察を受けることをお勧めします。

労作時の息切れ

労作時の息切れ

息切れや息苦しさは、
・心臓病、肺の病気(気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、肺炎、気胸など)
・心因的な原因(不安神経症、バニック障害、過換気症候群)
・肥満、貧血など様々な原因で生じます。
循環器疾患による息切れの原因で多いのは心不全です。
心不全は様々な心疾患により心臓の働きが弱っている状態です。
労作時の息切れ、安静時にも常に息苦しい、臥床時に増悪し、上体を起こすと楽になるなど、重症度や原因により様々な症状の出方があります。
心不全の原因としては、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患(心臓は養う冠動脈の血流が動脈硬化や血栓が原因で悪くなる病気)、心臓弁膜症、心筋症(心臓の筋肉の収縮が弱り心臓が拡張したり、心筋が肥大する病気)、肺の病気(慢性閉塞性肺疾患など)による心臓への負担の増加などがあります。

胸部レントゲン検査、心電図検査、血液検査、心臓超音波検査などを行い、心不全の程度、原因を調べることが重要で、更に高次医療機関では必要に応じてCTやMRI、心臓核医学検査、心臓カテーテル検査などで精査し、原因に応じた治療を行います。
肺塞栓症も重要な呼吸困難の原因のひとつで、突然の息苦しさで起こる事が多く、胸痛を伴う事もあります。下肢の深部静脈などにできた血栓が、血流にのって移動し、肺の血管(肺動脈)を詰めることによって起こる病気です。長時間下肢を動かさない姿勢(長時間の乗り物、エコノミークラス症候群など)や手術後の臥床などで深部静脈に血栓ができやすいと言われており、そのような状況下での突然の呼吸困難は致命的であることもあり注意が必要です。小さな血栓が徐々に肺の血管を詰める場合は息苦しさが徐々に増してくる場合もあります。

動悸

動悸

・心臓の拍動を強く感じる
・脈拍が急に速くなる
・時々脈拍が抜ける感じがする
・脈がばらばらに感じる など。

正常の人でも、運動直後や驚いたとき等に動悸は感じられます。
甲状腺疾患や貧血、精神的ストレスなど心臓以外の病気でも生じますが、心臓疾患が原因の場合は不整脈や心不全などが考えられます。

 不整脈は全てが病的とは限らず、治療が必要のない場合も多くありますが、なかには失神や心不全、脳梗塞、突然死につながるものもありますから、きちんと検査を受けることが必要です。

検査としては、安静時心電図、ホルター心電図検査(24時間心電図)、採血(貧血、甲状腺機能、電解質など)、心臓超音波検査エコー(心臓の大きさ、動き、心臓弁膜症、心不全の有無など評価)などで動悸の原因を調べ、治療が必要かなど評価します。

 上室期外収縮、心室期外収縮期外収縮は最もよくみられる「動悸」の原因ですが、多くの自覚症状のない人に対して24時間心電図を施行すると、これらの不整脈が認められると言われています。

基本的に期外収縮は治療の必要がないことが多い不整脈ですが、時として他の心臓病(心筋梗塞や狭心症など虚血性心疾患、心筋症、心臓弁膜症など)を伴っている場合があり、心臓の精査は必要です。

必要に応じて専門施設を紹介する場合もあります。心房細動や発作性上室頻拍など不整脈の種類によっては、カテーテルアブレーションという方法で根本的に治療することもあります。

洞頻脈、発作性上室性頻拍

一定のリズムで1分間に120~160回拍動します。正常の2~3倍の速さで拍動します。

  • ・上室期外収縮、心室期外収縮
    一定のリズムの中に、脈がとぶ、一拍抜けたように感じる。
  • ・心房細動(慢性、発作性)
    まったく、ばらばらに拍動します。
  • ・心不全
    息切れ、呼吸困難を伴っているときは、心不全(心臓の働きが弱っているおり、体が必要とする血液を送りだせない状態)により脈が速くなっている可能性もあります。

こんな症状がある方はご注意ください

  • ・突然の動悸とともにめまいがしたり、気を失った(失神した)ことがある。
  • ・胸のドキドキとともに胸痛や息苦しさがある。
  • ・脈が数えられないほど速い。
  • ・脈拍数が毎分50回を切るなど極端に脈が遅い。
  • ・家庭用の血圧計で測ったら、脈の数字がばらばらだった。
  • ・脈の間隔が一定でない。
  • ・血圧が極端に低い。
  • ・家族や親せきに突然死の方がいる。

これらのなかには突然死や心不全、脳梗塞につながるものもありますから、早急に医療機関での診断をつけることをお勧めします。

発熱

労作時の息切れ

発熱とは各種病因により、体温調節中枢に障害を来し、体温が正常レベルより高い状態に維持されている状態をいいます。一般に37~37.9℃を微熱、38℃以上を高熱と呼びます。発熱を主訴にクリニックを受診する患者さんは非常に多いですが、その多くは感染による発熱で、生命を脅かすほどの重症であることは多くはありませんが、中には緊急を要する場合もあり、適切に初期評価を行う必要があります。また、高齢者や乳幼児、免疫能の低下した患者さんでは重症化しやすいため特別な配慮が必要です。さらに、成人においては、感染症以外の原因も常に考慮しなければなりません。

原因と識別診断

感染症

呼吸器:細菌性肺炎、扁桃周囲膿瘍、喉頭蓋炎、中耳炎、副鼻腔炎、咽頭炎、気管支炎、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、結核など

循環器:心内膜炎、心外膜炎など

消化器:消化管穿孔、腹膜炎、虫垂炎、胆嚢炎、急性胆管炎、腹腔内膿瘍、急性膵炎、憩室炎、腸炎など

神経:髄膜炎、脳炎、脳膿瘍など

泌尿生殖器:腎盂腎炎、卵管・卵巣膿瘍、骨盤内炎症疾患、膀胱炎、副睾丸炎、前立腺炎など

皮膚軟部組織:壊死性筋膜炎、蜂窩織炎、褥瘡感染、軟部組織膿瘍、骨髄炎など

全身性:敗血症

感染症以外の原因による発熱

悪性腫瘍、膠原病、薬物による発熱、アレルギー、熱中症、悪性高体温症、悪性症候群、甲状腺機能亢進症、褐色細胞腫、視床下部障害など

診察の進め方

問診

まずは病歴の聴取を行います。発熱の発症時期や期間、最高体温、日内変動や周期性を聞きます。次に随伴症状の有無を聴取します。疼痛、意識障害、痙攣、頭痛、咽頭痛、呼吸困難、咳、痰、胸痛、嘔気、食欲不振、腹痛、下痢、血便、血尿、排尿痛、背部痛、悪寒、関節痛などです。この時点で発熱のおおよその原因がわかります。既往歴や社会歴、内服歴、渡航歴の聴取も行います。また発熱疾患の流行や、周囲での同時発症がないかも確認します。例えばインフルエンザが流行している地域で、高熱と関節痛が見られれば、まずインフルエンザを第一に疑います。

身体診察

発熱に伴う随伴症状がある場合は、それらから考えられる鑑別診断を念頭に置きながら、全身を診察します。

  • 1. 耳鼻咽喉科領域:中耳炎の所見、副鼻腔の叩打痛
  • 2. 口腔内:う歯、歯肉、扁桃、咽頭
  • 3. 頸部:リンパ節腫脹、甲状腺腫大や圧痛、項部硬直
  • 4. 胸部:呼吸音の異常、心雑音、摩擦音
  • 5. 腹部:圧痛、肝脾腫
  • 6. 背部:腰背部叩打痛、椎骨叩打痛
  • 7. 直腸診:直腸周囲の圧痛、前立腺の圧痛
  • 8. 皮膚:皮疹、出血斑、褥瘡
  • 9. 四肢:発赤、腫脹、関節腫脹・圧痛
検査

当院では採血検査、尿検査、胸部レントゲン撮影、各種培養検査、ウイルス・細菌迅速検査、超音波検査などを行い診断します。

インフルエンザのよくある質問

  • インフルエンザ・ワクチンの有効率は約70%といわれています。また予防接種を受けたのにインフルエンザにかかった場合でも、程度は軽くすみます。しかし、しばしばワクチンの型とは異なった型の流行が起こるので有効率は低下することもあります。ちなみに、最近数年は型が致し、高い有効率を示しました。
  • 残念ながら、インフルエンザ・ワクチンは、インフルエンザウイルス以外の風邪には無効です。
  • インフルエンザ・ワクチンは「任意接種ワクチン」です。したがって健康保険の適応はありません。すべて自己負担になります。
  • 自己負担額は1回¥3,300(税込)です。(医療機関によって多少の差があります。)
    ただし、ワクチン接種時に65才以上の江別市内在住の方は自己負担金¥1.160のみです。
  • インフルエンザ・ワクチンは原則として2回の接種が必要です。1週間以上の間隔で2回皮下注射します。4週間空けるのが一番効果があるといわれています。また流行に備えるため、11月中旬までに完了するのをお勧めします。
    ただし、65才以上の方は1回でも2回接種と効果は同じとのデータがあり、江別市助成の老人インフルエンザワクチン接種(70歳以上、自己負担金1000円)は1回のみの接種となります。
  • 重大な副反応として、まれに(0.1%未満)急性散在性脳脊髄炎(接種後数日から2週間以内に痙攣、運動障害、意識障害などがあらわれる)があるとの報告がありますが、接種との因果関係は必ずしも明らかではありません。しかし、万一このような症状が現れた場合はすぐに医師の診察を受けて下さい。
    その他の副反応としては、全身症状として発熱、悪寒、頭痛、倦怠感などを認めることがあります。また局所症状として、注射部の発赤、腫脹、疼痛などを認めることがありますが、いずれも通常2~3日中に消失します。
  • インフルエンザ・ワクチンの対象者は年齢・性別を問いません。しかし当クリニックでは原則として小児(6ヶ月~未就学児)への接種は行なっていません。小児への接種に関しては小児科設置医療機関へお問い合わせ下さい。また妊娠中もしくは妊娠の可能性のある方についても、安全性についてのデータがありませんので、接種できません(ただし疾患をもっている妊婦で危険度の高い方 は、産科医の判断のもとで接種可能です)。さらに、かつてインフルエンザ・ワクチンの接種で具合が悪くなったことのある方も受けられません。
  • 基本的には本人の判断で決めて下さい。 しかし、以下のような、「ハイリスク者」には接種をお勧めします。
    (「ハイリスク者」とは、インフルエンザ合併症による生命の危険度の高い人のことです。)
    ■ 65歳以上の方。
    ■ 慢性の呼吸器疾患、心臓血管系の疾患のある方。
    ■ 慢性の代謝性疾患(糖尿病など)、腎不全などで定期的に診察を受けている方。
    またハイリスク者でない方でも、以下のような方には接種をお勧めします。
    ■ 18歳までの方で、長期間のアスピリン療法を受けている方。
    ■ ハイリスク者に感染させる恐れのある方。(小児も含むハイリスク者の家族、医療・福祉関係者など)
    ■ 受験などをひかえている方。
    ■ 集団生活をしている方。もしくは集団に接する機会のある方。(寮生、保育園、学校関係者など)
  • 接種当日に風邪・おたふく・風疹などの急性疾患にかかっている方は接種を受けられません。また37.5℃以上の熱のある方も受けられません。
    接種後の注意としては、接種当日は過激な運動を避けてください。また接種部位を清潔に保ってください。さらに接種後の健康監視に留意し、急激な体調の変化、高熱、けいれん等、異常な症状がでた場合は、ただちに医師の診察を受けて下さい。
  • スタッフや医師に遠慮なく御相談ください。